ニューオリンピック

ニューオリンピック(セミオリンピック)
昭和12年発売 当時定価43円

理研光学のセミ判カメラです。二眼レフと違いますが理研光学製と言うことで載せました。
ボディーはベークライト製。ファイダーは折りたたみ式の逆ガリレオ式。ピント合わせは前玉回転式で目測で前玉の目盛りに合わせます。なお、写真のファインダーは破損していたので簡易型を作り取り付けました。ちょっと歪んでますが目安になれば良しとしました。

シャッター速度は B、T、1/25、1/50、1/100、1/150。 
絞りは 4.5、6.3、8、11、16、22。
ピント目盛りは 5、7、10、15、30、∞。

@巻き取りノブは下側についています。
A赤窓が2つあり、フィルムの数字を左の窓に入れて撮り、次に右の窓に入れて撮ります。
B裏蓋固定金具。この機体は裏蓋の固定部が破損しているので効きません。セロテープで対応します。
C蝶番
D上から見たところ。自作ファインダーの所についている金具は折り畳み式ファインダーの固定具です。使いませんが付けておきました。
E下から見たところ。三脚取り付けネジの規格が現代と同じです。

ニューオリンピックの詳細
@内部の様子。内面反射が強いです。
Aフィルム圧板の様子 
B絞り目盛り
CRKK。理研光学の商標と思います。
D、E撮影状態。ヘリコイドを一杯まで伸ばします。

ニューオリンピック レンズ構成
3枚構成です。ウーカスアナスチグマットと書いてます。75mm f4.5
左上、後玉。右上、前玉。下、中玉。

汚れも少なく昭和12年の製品と言うことを考えると良い保存状態と思います。

ニューオリンピック シャッターの詳細
@シャッターの構造。ごく簡単な造りです。リコーフレックスのようなチャージレバーが無くシャッターレバーを押し下げる事により一挙動で作動します。
A前玉側です。
B速度リングです。
C銘板。SEMI OLYMPIC の L の上 にある小さな三角が速度指針です。
D絞りユニットです。これは問題なかったので分解しませんでした。
Eシャッター羽根です。レンズが小さいのでリコーフレックスより小型です。

シャッターの損傷はシャッターレバー戻しバネの折損だけでありあわせのバネをちょっと加工する程度で修理できました。保存状態が良かったようです。


ニューオリンピック シャッターの組み立て
@シャッター羽根を取り付けたところ。
Aその上に絞りユニットを乗せて3本のネジで固定します。
B、C裏返してシャッター速度リングを取り付け、銘板を取り付けてネジで固定します。
D、Eレンズを取り付けます。

ニューオリンピック 試写
いろいろと弄ってみましたが、これが限度のようです。
写るだけで良しとします。



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